Information/お知らせ
2021年4月、東京女子医科大学病院にアポテカが導入され、臨床使用を開始しました。
同院では、ロボット調製による薬剤の種類を順次を増やし調製数アップを目指しています。
同院向けアポテカは首都圏では初の導入であり、今後の普及が期待されます。
アポテカの導入により、薬剤師さんの業務効率が格段に向上します。
現在薬剤師さんの担当業務の一部をロボットにシフトし、薬剤師さんは本来の業務に専念することで加点が可能になり、病院経営にも貢献します。
添付資料から、実際の業務軽減についてご覧ください。
調製作業軽減.pdf (0.11MB)
OBSは、『第41回日本病院薬剤師会近畿学術大会』の併設展示会にブースを設け、抗がん剤調製支援ロボット『アポテカ』の説明を行います。
大会にお越しの皆様にはぜひお立ち寄りください。
展示会名称: 『第41回日本病院薬剤師会近畿学術大会』併設展示会
時: 2020年2月15日(土)、16日(日)
場所: 神戸市 神戸国際展示場
『がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン2019年版』(日本がん看護学会、日本臨床腫瘍学会、日本臨床腫瘍薬学会)が2月に発行されました。このガイドラインは、がん薬物療法の業務に携わる医師、薬剤師、看護師の職業上の曝露対策に関する指針とも言うべきものですが、抗がん剤調製で使用する機器、器具については、人手調製用のクリーンベンチ、BSC、アイソレータ、CSTDについて述べるに留まり、人手に依らない調製装置、ロボットにはまだ言及していません。
一方、現在最終論考中のUSP (米国薬局方)General Chapter 797は、抗がん剤の調製装置に踏み込んだ内容もあって、ようやく人手に依らない装置、ロボットについて指針が出ることになる予定です(2020年初めに公布見込)。
これによると、上述の人手調製機器、器具にくわえ『RABS』(Restricted-access Barrier System-制限付きアクセスバリアシステム)についての記述があり、その定義は「HEPAフィルター処理されたISO Class 5の単方向空気を供給する囲い。汚染空気の移動を防止するよう設計、検証され、調製中は通常開閉させない仕組みの開口部を通して、薬剤、器材の出し入れが可能な装置」で、まさにアポテカの設計コンセプトそのものと言えます。(循環、排気率については特に記述なし。)
USP General Chapter 797は公布されると米国で法的拘束力を持つ規定であり、上述のガイドラインの次回改定でも盛り込まれることになろうと期待されます。
参考: USP General Chapter 797